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小説<3>

ストーリー・セラーストーリー・セラー
(2010/08/20)
有川 浩

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先月の「ダ・ヴィンチ」という雑誌の
2010年ブック・オブ・ザ・イヤー
総合ランキング22位、
恋愛小説ランキング1位に輝いた本です。

有川さんといえば「図書館戦争」や「阪急電車」で
わかる通り、ベタ甘恋愛小説を書く方で、
今回も「恋愛小説1位」というからには
やっぱりベタ甘で・・・とベタ甘大好きのうちは
期待をしてたんやけど・・・。
今回も(おとつい読んだ梨木さんに続き)
見事に裏切られました。

うちはやっぱり恋愛小説はハッピーエンドがいい。
どんな形であれ、好きな人が死ぬ、という結末は
後味が・・・より以前に、想像もしたくない。
逃げる事になるんかもしれんけど、
そんなん、想像の世界くらい逃げたってえぇやん、みたいな。

今回の小説はサイドAとサイドBがあり、
両方とも小説家の妻とダンナの話で、
Aは妻(小説家)が死に、
Bはダンナのほうが死ぬ。
Bに関しては、Aの話を書いた本人(妻)に
ダンナが「次はダンナを殺したら?」と小説のアイデアを
言う所から始まるけど、アイデアだけだったのに、
ほんとに死んでしまうなんて・・・。
みたいな設定になっていて、ちょっと・・・めちゃくちゃ暗い。
ノンフィクションやろう!?
現実の「有川浩」の姿とリンクしすぎて
本人もわざと本当か嘘かわからんように書いてるから、
なんか「小説」として本の中に素直に入り込めなかった。
けど、続きが気になって、2日で読破してしまいました・・・。
それってやっぱり面白かった、ゆうことなんやろうね。
ほんまに、「してやられた」感、バリバリです。

なんか感想になってないなぁ。
読んだ直後で、まだうちの中でうまく処理しきれてないんやと思う。
すごい考えさせられた小説でした。
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